伝統的な資金調達の方法とは?
新たに事業を起こそうという場合に、まず課題となるのが、いかにしてそのための資金を獲得するかということです。起業家が十分な資金を保有している場合には、特に大きな問題はありませんが、個人でそこまで多額の資金を拠出できる人は限られていることから、ほとんどの場合は第三者に資金を出してもらう必要があるはずです。そのような場合の伝統的な資金調達の方法は、銀行をはじめとする金融機関から借り入れを行うということです。ただし、そのためには彼らを説得することができるだけの精緻な事業計画を策定したり、厳格な融資の審査をクリアする必要があります。また、融資後も事業の進捗度合いを厳しくチェックされ、うまくいっていない場合には強い返済圧力を受けるおそれがある点に留意する必要があります。
新たな資金調達の方法とは?
金融機関からの融資は、多額の資金を得ることができ、かつ自社の社会的な信用を高めることができるというメリットがある反面、前述のとおり事業の進捗について厳しくチェックされるという注意点もあります。そのため、起業家のなかにはそのように金融機関に束縛されることを嫌う人々が一定程度存在しています。そのような人々から、新たな資金調達の方法として脚光を浴びているのが株式型クラウドファンディングです。クラウドファンディングというのは、P2Pの技術を用いてマスリテール層の投資家から資金を募る方法であり、そのうちの株式型というのは出資者が株主に類似した権利を得ることができるというものです。説得的な事業計画を示すことができれば、金融機関に頼らずに事業資金を集めることができることから、起業家にとっては非常に魅力的な資金調達手段といえるでしょう。
事業資金を調達するのは、先を見越した確実な計画性、将来性を見極めることがとても大切なことのひとつです。